日本衛生学会 66巻1号(2011年1月号)
編集後記
2011年がやってまいりました。季節のままの,あるいはそれ以上の厳寒と降雪,年始を身動きとれなく車中で過ごされた方々には,さぞかし大変なことだったろうとお見舞い申し上げます。センター試験の日も寒い日でした。凍える指先で,そしてそれでも冷たい空気に冴えた頭脳で受験生達は頑張ってくれたのでしょうか。
先号に引き続き,学術総会での企画物からの総説等の執筆が多く,本号は盛り沢山な内容になりました。学術総会のその場では,なかなか,すべての企画に参加することもままならず,抄録号を手にとりながら,これも聞きたかったのに,あれにも参加したかったのにと思われてらした会員の方々には,こういった掲載は助けになるのかも知れません。
Environmental Health & Preventive MedicineがPubmed Centralに掲載されたことによって,ある意味,英文誌と和文誌のすみわけも出来て来るのかも知れません。日本語で熟読出来る日本の衛生学の展開や,研究領域の拡充,そして,その充実を知ることに役立つ雑誌としての位置付けも,これまでの研究成果の発表とともに,担って行くことも,一つの方向性かと考えております。
そういった意味で,3月に東京で行われる第81回の企画セッション(シンポジウムや連携研究会の集まりなど)に関わられてらっしゃる先生方には,和文誌編集委員会から,また御執筆,ミニ特集やシリーズ特集の企画依頼をお願いすることになろうかとも思っております。是非,本学会の発展とそして会員それぞれへの啓蒙などの意味合いも含めて,ご高配頂けましたら幸いです。
毎号,この編集後記に歌詞を入れてしまうことが定番になってきて(というか,自分でそうしているだけですが)います。季節便りの替わりにというようなニュアンスになっていますので,今号では冬の歌ですね。「冬の香」という1978年12
月29 日に作った曲を紹介します。そんなぁ,その頃のボクの彼女が「香」っていう名前だったなんてことは内緒ですよ。勿論今のwifeの名前とも違いますなんて云っちゃあだめですよ!
北風に 呼びとめられて 振り向くと 冷たい都市に
ああ かすかに 冬の香 心を 駈けてゆけば 木の葉散らした 街路樹も 何かを待ち続ける
めぐるものは 季節と 人と人の 出逢い
心深く 信じて 見つめ続ける その微笑みを 愛し合えるものなら
口笛は 途切れてしまい 靴音も 凍りつくけど
ああ それでも 青い空に ひとすじ 飛行機雲 何か見知らぬ ぬくもりを 運んでくるみたいだ
別れなんて 知らない 若い胸の奥に
あなただけを いつまで 強く抱きしめ その優しさを 愛し合えるものなら
一つずつ 日付も変わり この場所で 陽は照り翳る
ああ 大きな 流れの中 確かな 暖かさが 愛と云う名に 包まれた やさしい 冬の香
曲ですか? これはまだ音源にはしていません。でも,他にも「12 月の駅」とか「Frozen season」とか冬の曲(旧曲新録…高校~大学の頃作った楽曲を今新たに録音し直すこと)は,川崎医科大学衛生学ホームページの「教授挨拶」に入って辿って頂きますと行き着きます。ご興味をお持ちの方は是非どうぞ!
最後に,前述の特集などは勿論ですが,やはり本来の目的であります会員の皆様の貴重な研究成果を掲載していきたく思っております。奮ってご投稿下さい。
(大槻剛巳) |